私が行った小学生への読み聞かせボランティア


■ 2009年度 / □ 2008年度 / □ 2007年度

第 1 回: ホネホネたんけんたい

松田 素子、西澤 真樹子、 大西 成明/アリス館 (2008/02)

いろいろな鳥や動物の骨が写真と共に紹介されています。 本文に出ている鳥や動物の名前をポストイットで隠しておいて、 骨の形から動物の名前を当てっこするクイズ形式で読んでみました。これが子供達には結構受けました。この本には子供(特に男子)に絶対受けるページが含まれていて、それはいろんな動物の「おちんちんの骨」を紹介するページなのですが、朝一番の読み聴かせで何度も「おちんちん、おちんちん」と連呼するのもはたして風紀的にいかがなものか、というセコイ優等生的な配慮が私にも働いてしまったので、結局そのページは封印し、今回の読み聞かせでは泣く泣くカットしました。とほほ。




第 2 回: ナツメグとまほうのスプーン

デイヴィッド ルーカス 著、なかがわ ちひろ 訳 /偕成社 (2006/06)

今回は「みんなのこびと」(なばたとしたか作、長崎出版刊)を読み聞かせするつもりで、かなり前から当の本を購入し、入念に(でもないか)練習を重ねていたのですが、なんと当日の1週間前に同じクラスのママさんにその本を読まれてしまいました!あぁぁぁ、がっくし...。しょうがないので、図書館でこの本を借りてきました。発表者同士の事前の打ち合わせがない学校での読み聞かせでは、こういうことがあるので気を付けたいですね。

最初にクイズを出しました。第1問:この物語の主人公の名前「ナツメグ」とは、もともと何の名前?1.植物の名前、2.動物の名前、3.七つの目がある軍手をしたモンスターの名前。第2問:この物語に「晩ご飯はいつもおがくず」という文が出てきます。「おがくず」って何?1.「おがく」という海草を酢であえたもの、「もずく酢」に似て酸っぱくて美味しい、2.木を切った時に出る木のくず、3.尾が九本あるずんぐりした魚、焼いて食べると美味しい。

ウィキペディアにあった植物「ナツメグ」の図版をプリントしたものと、ナツメグのパウダーの瓶詰めを持って行き、1問目の後で、ドーダ、これがナツメグだ!と子供達に見せてやりました。が、特に目立った反応はなかったです。ポテチン。




第 3 回: ケチャップマン

鈴木 のりたけ 著 /文芸社ビジュアルアート (2008/01)

ケチャップマンはケチャップ容器。押せば中身が出る仕組み。自分の天職何だろう、深い悩みを抱えつつ、ハンバーガー屋に雇われた。ある日事件が起きまして、ひょんなことから中身のケチャップ、街の中へと流れ出た。その味知った街の人、みんなが店に押し寄せた。おかげでお店は大繁盛。店長も喜び良かったね、やれメデタシメデタシ、かと思いきや、ケチャップマンは浮かぬ顔、生活さほど変わりなし、自分の天職何だろう、ケチャップマンの悩みは続く、というラストが子供たちにはいまいち理解しにくかったみたい。ケチャップマンはあくまでケチャップの容器なのであって、中身のケチャップの味について他人がどう評価しようが、それは彼の関知するところではないのだ。つまり、彼の主たる関心は容器としての自分の存在意義を根本的に解明することにあるのであって、たまたまその容器の中身が評判を呼び高値で売れたとしても、それは彼にとっては副次的でどうでもいいことに過ぎないのだ。この本、今時、「コンテンツで一山当てて大儲けしよう」などとマジで考えている方たちにこそ読んで欲しい。




第 4 回: 3びきのかわいいオオカミ

作: ユージーン・トリビザス、絵: ヘレン・オクセンバリー、訳: こだまともこ、出版社: 冨山房 (1994)

単なるパロディと侮るなかれ。大人も十分楽しめる。とにかく豚の徹底した悪役ぶりが可笑しい。悪豚によって鉄の要塞をダイナマイトで爆破されたオオカミたちはどうするのか?宇宙にでも逃げるのか?と思ったら、意外なオチが用意されていました。子供たちにも大ウケでした。これもまた「誰が読んでもウケる」絵本の一つなり。




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